空港でベルトコンベアから流れてくる荷物を見ていると、特に日本人の多い便ではリモワのスーツケースがたくさん流れてきます。
昔はそれを全くオリジナリティが無い、としか思っていなかったのですが、シンガポールのリモワ販売店をふと覗いたことで、私は無類のリモワ好きになってしまいました。
本当に冷やかしで、これがあのよく流れてるスーツケースか、近くでじっくり見たことはなかったな、位の気持ちで売り場に立っていたところ、店員のお兄さんから、「中をご覧にいれますか?」と聞かれました。
そうね、中身は見たことがなかった。見せていただけるかな?と聞くと、シンガポーリアンの彼は流れるような手つきで、しかし丁寧にスーツケースを広げ、説明を始めました。
リモワが他のスーツケースとどう違うのか
どういったところが前モデルから更に進化しているのか
どういったシチュエーションでこの機能が活きてくるのか
などなど、実に理路整然と教えてくれるのである。
そして、現行のモデルの違いに関しても、どういったユーザー向けでこれが作られている、という説明が非常にわかりやすかったので、たくさんの種類があることにも納得ができた。
そして驚くべきはやはり全シリーズに共通するその軽さ、そしてカラカラ音の静かなホイールです。
それら一つ一つを、丁寧に、かつ迅速に説明されて、私はすっかり参ってしまいました。
気が付くと1000ドル(8万円)以上するその商品をカードで購入してしまっていました。
リモワの一番すごいところは、あのような凄腕の営業マンを育てることができているところではないかとさえ感じたのでした。